カテゴリ:京都&西 日々のこと( 18 )

足跡の重なり、または波。

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ほんの一時の里帰りでした。
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着いた翌昼には帰路に付きましたが、ひさしぶりに市内をたくさん歩き回り、少しずつ感覚を思い出し取り戻していくようでした。

いつもの宿で、オーナーさんが暖かく迎えて下さり、久しぶりのやりとりにあの頃とまるで変わらないテンポやリズムを楽しみました。その当時生まれたばかりの双子のお子さんは、もう幼稚園に通っているそうです。

そのときの私はどこへ行ったのかな?

街路樹も、人並みも、いつものバス通りもお山もお寺も、なにもかも、変わっていませんでした。

もちろん変わっています。切り倒されていてなかったり、古びていたり、すこしはげていたり、立て直されていたり、居なくなっていたり。増えていたり、消えていたり。いろんなものがたしかに変わっていたんだけれど、変わっていなかった。

街を歩く人は少しずつすこしずつ入れ替わり変わっていっているんだけど、でも変わっていなかった。

私がまた歩き出して、足跡を重ね出すと、それは変わっていないことを現しているようでした。

歩けば歩くほど、あの頃の自分が浮き上がって、道に転写されて、歩けば歩くほど今の私まで時間を追って新しく転写され続けて、いつかその先の未来の私までひとりでに映し出されてしまうようだったのでした。

一歩一歩が、波。

一ふみ一ふみが、想いの印。

この街はいろんな人の想いの印でスタンプされていて、それは遥か昔から塗り重ねられていて、もう押す隙間もないくらい。

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いつもの気楽なカフェ。目の前は大谷大学。大好きな朝一番のコーヒー。表通りの見えるカウンターがいつもの席で、その場所から見える街路樹の一本とは友達です。

いつもでないことといえば、これから赴く会に、毎春足を運ぶことになるだろうということぐらい。

命はいつまで続くのだろう。

ずっと忘れず志を持って足を運び続けたいです。
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by pieces_Yoshino | 2015-04-20 11:57 | Kyoto & West daily | Comments(0)

藤沢平塚おおいそがしや小磯の宿を・・・

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ういろう売りの売り口上にもあり、
藤沢も平塚も大磯も私の家(寒川)近くの東海道宿場町ですが、
ひょんなきっかけですが五十六番目の宿場町ともご縁を頂き、足を運ぶことができました。

色々な方々とお目にかかる機会にも恵まれ、
自分なりの心の通った言葉のやりとりが出来たように感じましたが、
振り返ると、調子に乗った私は話しすぎだったかも(汗。

帰る道すがらの、西に少し傾いた日差しの気配や
川辺で揺れる草原の緑の濃さ、揺れ具合、
新しい道、今まで知らなかった世界の話し、
車窓へ流れ込む風、
動いて、日に焼けて、クタクタな体

私の知らない、この日の旅の秘密のかけらたち。
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by pieces_Yoshino | 2011-09-13 11:36 | Kyoto & West daily | Comments(0)

日本料理フォーラム 2011

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昨日は、
柴田日本料理研鑽会主催の日本料理フォーラム2011
へ出席しました。

写真は、菊乃井の村田さんがご担当の八寸。
今回のテーマは秋の野菜料理ということでしたが、
まさか先付けからデザートまで
すべての献立が精進で組み立てられているとは思いませんでした。
出汁にアサリや、カツオが使われているものもありましたが、
どの講師の方もほぼオール精進で用意されてきたのは驚きです。
てっきり肉や魚を組み合わせての秋の野菜料理だとばかり思っていたので。

講師陣がデモをしていくのですが、
研鑽会だけあって、教えるばかりでなく、
提案する献立に、疑問や訂正をほかの講師の方が割って入ってきたりと、
双方向のやりとりが、聴講している側としては有り難かったです。

それはなんのためにするの??と心の中の疑問を
先輩講師陣:村田さんと、たん熊ご亭主栗栖さんが、
さも私たちの心の中がわかるように代わりにおっしゃってくれたり。

日本料理も、口伝だけでない科学(化学)を踏まえて
論理的に料理していくもの。
知識と経験があって、新しいことや試してみたいことが出てくる。
組み合わせる手札を多くして、外へ出していく。

出汁の科学、旨味の科学、色の科学、
昔っからの料理仕事、包丁仕事、etc、、
新旧合わせて「今」を進んでいる先鋭たちの
お話しと料理を、勉強させて貰いました。

セミナー後は思う所がたくさんありすぎて、
鴨川をぶらりとして、気持ちを休めるので精一杯。
自分の進んでいる方向や舵の切り方に、
大きな「よし!」と思うことを得られたのは本当に嬉しかったです。

これからすこしずつ、得て来たものを整理して外へ出していこうと思います。
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by pieces_Yoshino | 2011-09-13 07:28 | Kyoto & West daily | Comments(0)

人との距離

人は人との関わりの中でしか成長できないことがある。

そう聞きます。

他のだれかがあって、まろやかに認められて

自分が在る、と気づかされるんだと思います。

人との距離は、

一方的に間(あいだ・ま)をつめて成立させるようなものではなくて、

お互いが、それぞれ間を埋めていくための、言葉だったり、行動だったり、

そういうものを、時を使って、心の動きを使って、縮めていくんだと思います。

私は、せっかち人間というか、子供なところがありすぎるせいか、

そういう当たり前のプロセスをうっちゃって、間をつめてしまうことがある。

相手はビックリしますよね(汗

そんなときは、ああしまった!と後悔して、しょぼんとしてしまう。。

しょぼんとするのも、気にしないでサラリとしてるのも、

ほんとうは自分の気持ちひとつですが。

相手の方に嫌な想いをさせてはいまいかと、ため息。

いまは、気持ちを仕切り直して、

私自身が少しでもきちんと伝わるように、少しずつ言の葉をお渡ししています。

たとえうまく伝わらなくても

自分が大切にしているものをお渡し出来た、ということが、大事かな。

伝わっていくといいな。
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by pieces_Yoshino | 2011-09-03 21:52 | Kyoto & West daily | Comments(0)

up above..

夜明けが遠のく早朝は、もう秋なんだな、と思います。
仕事が進むに連れて明けてくる朝が、いつもの愉しみ。

そして今は、西の空の下、縁あって手に入れた美味しいコーヒー豆が、
毎朝の愉しみに加わりました。
一段落して、一服するこの時間がうれしいんだ。

先週は、大きなお寺の境内で、見知らぬ人たちと
別々の、でも同じ目的の空間を共有しました。
朝日が昇り、にわか雨が降り、ゆらりゆらり
熱帯魚みたいにカラフルな人のさざ波が寄せては引いて。
日差しに肌が焼けて、
いくら水を飲んでも乾く喉とは裏腹に、
日が傾くにつれ、胸の真ん中が少しずつ満ちてった。
しまいには汗だくで、ほこりっぽくて
ベトベトでみっともななナリ。
でも目に見えない真ん中は、バチバチと輝いてた。
いつも通る川沿いの道は夕暮れてて、
でもいつもでない感情が同席してて、
それがこれからのいつもになることが
分ってた。

自分で選んで来たけれど、
ここにいる自分があんまり不思議で、
自分と寄り添うこの感情と、
これから付き合っていこうと、決めた。
そして、自分のするべきことを、
変わらずしていこうと、決めた。

カップの残りも飲み干した。
さて、仕上げに、これからかかりにいきます。
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by pieces_Yoshino | 2011-08-23 09:04 | Kyoto & West daily | Comments(0)

交差していく道

先週末から今週にかけて、黒猫もお盆休みを頂戴しています。
皆さんは、いかがお過ごしですか?

久しぶりに、そして初めて8月の京都を過ごして来ました。
お盆がこんなに特別なものだったんだなあ、と思いながらの数日間は、
初めてお目にかかる方々や、お世話になる方、日頃無沙汰にしていた方達に
お逢い出来て、本当に嬉しくて幸せな時間を過ごせました。

緑の濃さも空気の熱い揺らぎも、
表の道を白く飛ばすほどの眩しい日差しもみんな、
巡り会えたみなさんを美しく引き立てるように、
記憶の底にゆらゆらと沈んでいきます。

夜風の軽さもお山の燃える火も、歩いてあるいて、見上げると目に映る
少し欠けた月も。みんな。永遠に大好きなものになった。

どれもみんな愛しくて、こんなに。
こんなに素敵な人たちに巡り会えて、
幸せで、
こんなにちっぽけなわたしなのに。泣けてくるなあ。

今までご愛顧頂いている大切なお客様や、
これから黒猫と出会うかたがたに、
少しでもお弁当を通した愉しさやふんわりと心和む時間を
持っていただけるように精進していきます。

たくさんの私を振り返るいいお休みでした。

また来週から、気持ちもあたらにお弁当に取り組んで参ります。
次営業日は8/23(火)です。
ご注文は営業日前日のお昼頃までに
お電話 090−4625−8907
メール pieces_xoxo@hotmail.com
にてお願いしております。
お問い合わせもお気軽にご連絡ください。
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by pieces_Yoshino | 2011-08-18 22:55 | Kyoto & West daily | Comments(0)

猫のしっぽカエルの手

猫のしっぽカエルの手という番組が、大好き。

京都・大原のとある古民家に暮らすベニシア・スタンリー・スミスさんの
日々の暮らしで出会う、京都の伝統や人とのつながりを、
大原のゆったりした山里の自然とともに紹介している番組です。

私は、たまにですが、大原の隣の静原に出かけます。
市内からの行帰りに大原も通りますが、
夏のこの時期は、田んぼの緑、畑の紫蘇、山々の合間を埋めるような空の青と白。
そういうものが目に飛び込んで来て、いつもすごく特別な気持ちにさせられます。

番組で見る大原の自然、それを思い出させてくれるからでしょうか、
30分と短い番組ですが、終わったあとはほっと幸せな気分になります。

ベニシアさん、ガーデニングや植物を使ったエコライフもとてもお上手で
精進弁当屋なのに、植物を育てるのがからっきしダメ、、、な私には
羨ましいグリーンサムの持ち主^^;

ご本も何冊か出されているようです。

BS放送のみなのですが、ご興味がおありの方は、一度ご覧ください。
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by pieces_Yoshino | 2011-07-18 07:23 | Kyoto & West daily | Comments(0)

百万遍の手づくり市

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半月ほど前ですが、恒例の上洛。

今回は毎月15日に開催する百万遍の手づくり市が先月は土曜日だったので、ぜひお休みも兼ねて行ってみたかった。そしてブログを通じてお知り合いになれたが京都市内にお住まいなので、手づくり市散策でもいかがですか?とぐいぐい誘ってみた!のです。我ながら積極的〜(←迷惑・・・)

手づくり市が開く知恩寺は以前古本市でも訪れていたのですが、凍てつく寒さの中、まあ〜混んでるわ混んでるわ。でもにぎやかな方が愉しいね!

夢風庵さまにもちゃんとお会い出来ました。
目安の時間にいくぶん遅れて到着してしまった私に、優しいお気遣いが嬉しかったな。
とても気さくで優しい素敵な方でした。

その後、市の中をくまなく探検。私はフード系のブースをめざとく見つけてはチェックチェック。
マクロ系のお店もありましたよ。

ぱんとたまねぎさんで知って気になっていたテクノパンさんも出店していたそう。店の前を確かに通っていたのに・・気がつかなかった。ああ〜。
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by pieces_Yoshino | 2011-02-01 19:55 | Kyoto & West daily | Comments(0)

たくさんのおしゃべりと。

最終の休憩所を過ぎ、目的地まで、朝日が追ってくるように夜が明けてくる早朝。

何度も通り過ぎているのに見たことなかった景色。稲刈り後の畑。濃い靄。深い山に囲まれた集落。山の神様たちにご挨拶しながら、入る。

明け方の澄んだ空気に、タワーが見えて、ほっとした。

朝7時の開店すぐだというのに、いつものタワー下のカフェはほぼ満席。目の前のプラタナスの葉がカシャリと音を立てそうに、乾いて落ちた。透き通り軽さを帯びた空気が、たった半月しかたっていないのに、もう、秋。リュックやスーツケースを引いてやって来た世界中からの人たちが、目の前をワクワクしながら通り過ぎていく。

カフェの中はおしゃべりでいっぱいだ。私の心の中も、たくさんのおしゃべり。これから出逢う人への不安と期待への、たくさんの呟き。

それは、そして満ち満ちた時間への、嬉しい待ち時間だったってことが判ったのは、陽も傾いた夕暮れ時になってから。たくさんの心のおしゃべりが、現実となって今、こうして語り合う時間へと溶け合っていった。

溶け合ったんだ。

ごくありふれた、かけがえのない、長い長い秋の一日。
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by pieces_Yoshino | 2010-09-20 21:36 | Kyoto & West daily | Comments(0)

実はまた行ってきた。。

まあなんと。二月以上も日記をつけていませんでした。

夏のど真ん中だったこの二月に私に起こったことといえば、
姪のプールに付き合って、久しぶりに日焼けをたっぷり楽しんだり。エアコン省エネ対策の日陰作りにと、町役場でもらったゴーヤと朝顔の苗がぐいんぐいん伸びて、たくさん実をつけてくれたり美しい花を咲かせてくれて、毎朝涼しい時間にそのコたちの成長を見るのが愉しかったり。
暇があれば図書館に通って本を貪り読み。
海が近いから自転車でも。。と思うけど、ちょっと時間を逃すとこの暑さの下では漕げず暑さしのぎに家でゴロゴロ。。

この数日でやっとすずしくなって、いろんな事を自分の目の高さでやりとりできるような心持ちになってきた。

暑さでひーひーしながらも、夢窓幼稚園さんと月と六ペンスさんへまた伺ってきた月初めです。
今回は夢窓さんで、松岡四郎先生がお話をされるとても貴重で愉しそうな会がありまして、もちろん参加しました。

松岡先生は正食協会とご縁の深い方で、関東ではあまりお名前をお聞きする機会がありませんでしたが、今回初めてづくしで先生のお話を聞けて、かなり興奮しました。岡部賢二先生のお師匠さんでもあるらしい。

84歳なんだそうです。松岡先生。にっこにこの好々爺。桜沢先生との昔話や望診法、陰陽五行など、あれこれ出て来た2時間でした。

夢窓さんのある太秦からお昼ごはんは、わかさんのお弁当を買いに第二日赤病院前まで出て、その後六ペンスさんへ移動。痺れるような暑さの中辿り着いたお店は、ほんとにほっとしました。
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by pieces_Yoshino | 2010-09-16 22:02 | Kyoto & West daily | Comments(0)

湘南・寒川町で旬の地場野菜を使った精進弁当「黒猫」を営んでいます。お届けしている精進弁当情報 や、店主の日々あれこれを載せています。「想い、言葉、行為」をたいせつに。人が生きる本当の道は、真理を知る事。お志事を通して社会や人類のお役に立たせて頂きたいと切に願っています。大好物は、笑顔!


by 黒猫:Yoshino_FUJISAWA
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