カテゴリ:お気に入りの本( 27 )

果物採集より

ラビンドラナート・タゴール
「果物採集」より

石川拓治訳

危険から守り給えと祈るのではなく、
危険と勇敢に立ち向かえますように。

痛みが鎮まることを乞うのではなく、
痛みに打ち克つ心を乞えますように。

人生という戦場で味方をさがすのではなく、
自分自身の力を見いだせますように。

不安と恐れの下で救済を切望するのではなく、
自由を勝ち取るために耐える心を願えますように。

成功のなかにのみあなたの恵みを感じるような
卑怯者ではなく、
失意のときにこそ、
あなたの御手に握られていることに気づけますように。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-10-16 06:16 | お気に入りの本 | Comments(0)

リンゴはきっかけに過ぎない

この本を読んでいます。

明日には読み終わりそうです。
本文の出だしに、ラビンドラナート・タゴールの「果物採集」から
著者の石川拓治さんが訳された、祈りの言葉が載っていました。

とてもびっくりして、満員電車の中で読んでいましたが、泣き出してしまいそうでした。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-10-15 21:34 | お気に入りの本 | Comments(0)

発酵道

c0038170_21442270.jpg
寺田本家さん23代目ご当主・寺田啓佐さんのご本です。

寺田本家さんとは、千葉の蔵元さんです。
「無農薬米、無添加、生もと造りのお酒造り(自然酒)に取り組んでいる清酒の醸造元。玄米酒も開発、発売。」
とあるように、すばらしい心意気で酒造りをされておられます。

千葉移住組のシュンヤさんからもお話をちょこっと聞かせて頂いたり、私がお世話になっている団体の自然食品店でもここの五人娘を取り扱っていたり、みんなでちょっとした飲み会の時に、寺田本家さんのお酒を頂戴しています。

ご本の内容は割愛しますが、私は、この本を読んでとても深く感じる所がありました。

改めて、感謝することや思いを投げ出すこと(しがみつかないという意味)、人のために今自分ができること、ありがとうの気持ちを抱きしめ続けること、そんなことです。

周りがいてくれるから、自分が幸せに暮らせていける。あの人やこの人、彼らや彼女ら、人もモノも生き物もそうでないものも全て関わってくれているから、私がこうしてこの世界で生きて行けるんだって、思った。

ぷくぷくと時間をかけて発酵していこうよ。

良い香りになり、私たちはみなそして食べごろになるのだから。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-10-11 22:28 | お気に入りの本 | Comments(0)

ポテトスープが大好きな猫

c0038170_22253541.jpg本屋でぶらぶらと立ち読みをしていたらふと目に飛び込んできたタイトルとなんともいえないのどかなイラストに引き寄せられるように手にしたのがこの絵本でした。

村上春樹さんが訳しています。

一人暮らしのおじいさんと赤毛の猫のお話。二人はお互い気にもとめないそぶりをしながら毎日くらしているのですが、ある日ふとしたことが切っ掛けで猫が姿を消してしまいます。猫も大好物だったポテトスープを作りながら、猫のいない家に得意の釣りでとってきた魚をゆうゆうと持ち帰るのですが。。

消えた猫を探すも一向に戻らないまま。おじいさんは心にぽっかりとしたカラのようなものを感じているようなのですが、それはお話を最後まで読むとじんわり満たされる結末。素敵な温かいお話です。

私は猫という生き物が大好き。村上春樹さんも猫がとてもお好きでふと立ち寄ったブックショップに置いてあったこの本を手に取り、すぐに翻訳しようと決めたそうです。

それにポテトスープって言葉もとろりとあたたかくてコックリいろんな味が混ざり合ったような響き。それが大好物な猫なんて、いったいどんなコなんだろ?いろんなことがこの本を目にした一瞬で思い浮かんだ訳です。

短い絵本です。私はこれを見つけた本屋で松浦弥太郎さんのくちぶえサンドイッチも買った訳ですが、店の外へ出ると8月の暑い夏空が広がっていました。店先に置いてあるベンチでさっそく買ったばかりの本を読みふける。ふと通りに目をやるとそこは暑さに飛ぶような白。ああ、またこの夏が私に訪れた、って強く胸に轟くような嬉しくて哀しい想いがひとときに押し寄せてきました。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-08-31 22:51 | お気に入りの本 | Comments(0)

この二誌がおもしろい

美術手帖芸術新潮

この二誌がいやに面白くすっかりハマっています。

というのも私がしょっちゅう借りに出かける図書館は新設されたばかりで本はすべて新品。蔵書もとても充実していて、読んでいてすこぶる気分がいい。
そんな図書館でいつもは借りないジャンルのものを探してみようと何気なく手に取ったのがこれら。

新潮の横尾忠則特集ではあのタダモノでない作品を読み解くヒントがすごろく形式でのっていたりパリの骨董特集ではアフリカの骨董に初めて触れ、BTの蜷川実花さん特集では作品のもつ退廃的なあでやかさがどこから来ているのかちょっとかいま見れたし、今月号のアウトローの美学も面白そう!

美大生でもなんでもなく、まして美術にちっとも詳しくない私がこんなに魅かれて楽しめる。
良い内容を毎号工夫して作っているんだろうな、と感心しきり。
バックナンバーで興味がありそうなものを引っ張り出してはあれこれ借りている最中です。

それにしてもなんで今まで読まなかったのかなあ、と。喰わず嫌いだったのかな。うん。たぶんそうだ。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-08-30 23:44 | お気に入りの本 | Comments(0)

なかなか良いなと思う本3冊。

c0038170_21223934.jpgc0038170_212255100.jpg
c0038170_21231287.jpg
ゆるゆるマクロビアンなので野菜料理が好きなのは勿論ですが、仕事柄野菜を扱った本はいつも気に留めてチェックしています。昨日図書館で借りてきた本はどれも当たり。これからも何度も読み返したくなる本でした。

「京の味と季の心」どこかの紹介に「武者小路千家で育った母娘が、茶の湯をとおして身につけた快適に暮らす知恵と、京都の旬の食材でつくる懐石料理を案内」とありましたが、懐石料理の紹介よりも旬の(ハシリという意味でなく)さりげなくも滋味深い京の食材をあれこれ手をかけ過ぎず、さらりと誂えた料理が愉しい。これを読むと食事から季節を楽しむ、季節を食事に取り入れて楽しむということをもっとしたいなと思いました。炊きたてのごはんにおしょうゆをちょっとたらして、柚子をぎゅっとしぼったものが紹介されていたのですが、なんと潔い柚子の楽しみ方だろう!とびっくりしてそして無性にそのごはんが食べたくなりました。間違いなく美味いよ。

「野菜をどうぞ。」は、小田急に乗っていると世田谷代田のあたりで、小さな「七草」という趣ある小さな看板を持つお宅がある坂道を通りかかるので、どんなお店かすごく気になっていたのですが、そのお店のオーナー前沢さんが出している本だと知って嬉しい驚き。和を礎とした切り口の新しい野菜料理、という私もチャレンジしている分野でお店をされている方のようです。是非食べに行きたいと思います。和+野菜といえば有元葉子さんの料理も好きなのですが、有元さんのとも違った、やり過ぎずほど良い加減の料理のあれこれはとても才能を感じます。

「野菜の選び方、扱い方」は築地で青果店「築地御厨」を営んでいる元シェフ内田さんのご本。適当でもそれなりに出来てるつもりが、やっぱり基礎というものはあり、それを押さえるかそうでないかで差がでてくることをしっかり教えてくれている本だと思います。うん。我流もいいけど、先達の言葉にもココロして耳を傾けよう<自分。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-05-29 22:01 | お気に入りの本 | Comments(0)

クリストファー男娼窟:草間彌生ー幸せな哀しみの話より

c0038170_1943037.jpg


夜6時過ぎ、
日も暮れてそっと押し開けた、北白川通り沿いにある本屋の扉。

そこで出逢った本は山田詠美さんの傑作選で、
「幸せな哀しみ」と彼女が感じるいくつかの小品。

私は中でも草間さんの「クリストファー男娼窟」に心を奪われた。
舞台はニューヨーク。

人生をすっかりダメにし、
ヤク欲しさに相手構わず金を貪り取るだけのクズへと身を落とした
美しき黒人青年ヘンリーと彼ら男娼たちを元締める女子大生ヤンニーが絡み、
物語は進む。

湿気を帯び蒸し暑く西日の当たる薄汚い部屋、
日が沈んでから賑わい出す男娼たちの稼ぎの時間。
若く美しいヘンリーと夜を共にする愉しみに目を輝かせる初老の白人。
斬り殺されてしまう突然の終点へと向かうことさえ気づかない、
欲望の大盤振る舞い。
己の渦へと取り込まれて行くヘンリーを
全く気にせず無邪気にあるがままの凍る夜気、瞬く星。静かに広がる森。
内臓を剥き出され好き勝手いじり回されるような、
自尊心なんて可愛いことはとうの昔にゴミ箱へ葬りさられ、
そこにあるのは本質ではない感情からの性のやり取り。
性なんて綺麗事でなく、尻を出し、金を奪い取り、ヤクへと回り、
首も己も回らなくなり、また尻を出す。

セックスは人間が色付けする感情を伴う本能だけれど、
それは愛だけでない使われ方もあって、
そこには「正解」は存在しない。
その場でヤリあう者たちだけが意味付けられるものでもあるけれど、
この話に流れ込む極彩色の失調性は
私の、やはり内臓を剥き出しにされ見せつけられるような、
夢でない真実を感じてしまった。
私にもこんな本能や真実が備わってるの!?
そういう怖さ。

深く潜って聴く自分の声を私は信じている。
信じていよう。いつも。

ベッドのランプを灯して読むそれは、
その手の熱さを思い出させるのに十分、幸せな哀しみを抱えているみたい。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-05-23 21:50 | お気に入りの本 | Comments(0)

パリの悟り

c0038170_20454796.jpg「地下街の人々」が初めてケルアックに出会った本。ビートニクや詩、放浪といった世界の入り口を教えてもらった時に初めて出会ったのが彼でした。古本屋で売られていた「路上」をこれは必ず読んでおけと友人に半ば強引にすすめられはしたものの、同じ日にもっと薄くて読みやすそう、という理由だけで買ったのが「地下街の人々」。読後の印象はなんとも釈然としないものでした。浮かれた夜の街の片隅で繰り広げられる飲んだくれの男と若く美しいジャンキー女の恋とも言えない出会いと別れの話。でも私はその数年後、地下街の人々が住む夜気に冷やされたあの坂道ばかりの街で「落っこちた」訳で、やはりそれはとてもbebopだった。野方図でだらしないのにどこか小心。そして繊細で優雅に野蛮でもあるのだからそう、どこにでもいそうなありきたりの私みたいな人間を、ケルアックの中に見つけてしまうのでした。ずうずうしい、きれいごとなんてない至って等身大の私たち。

「パリの悟り」は彼が自分のルーツ(フランス系カナダ人)を探しにパリへと出かけた時を書き付けたもの。私も、旅をするときは必ずノートをもって出かけ、旅先で自分をひっくり返しては洗いざらい心の本音全部を書き出してきたので、彼のこの本を私は自分が書いたような錯覚さえ覚えるほどの親近感を抱いて読んでいます。

ケルアックに出会ってもう10年以上経ちますが、出会ったころには分からなかった、彼の言葉の選び方や物語が、今少しずつ迫るように分かり始めている自分がいること。それがなんとも嬉しいのです。
[PR]
by pieces_Yoshino | 2009-05-11 21:31 | お気に入りの本 | Comments(0)

スペイン料理の入り口をちょこっとのぞく

c0038170_13453351.jpg只今猛(?)勉強中のスペイン語。西語圏のあれこれが気になり出してそろそろ一か月が過ぎました。近頃は図書館で借りてくる本も、スペインかラテンアメリカに関連する本ばかり。とはいえ軽いエッセイや旅の本がほとんどです。そしてやはり、料理本!これまではスペイン料理に関してはほぼ知識ゼロで、友人の旦那様(スペ人)を前に、スペイン料理はタコスとパエージャくらいしか分からない、とのたまったほど(しかもそれすら間違ってる)・・・。嗚呼。
今やっと少しずつですが、スペイン料理がどんなものなのか、ラテンアメリカ圏での食事がどんな風なのか、本読み知識ではありますが、おぼろげに見えてきました。

この続きを読む
[PR]
by pieces_Yoshino | 2007-06-10 14:35 | お気に入りの本 | Comments(0)

春野菜のスープ

c0038170_17144342.jpg

鍋でコトコト煮込んだ簡単なスープ。ふと食べたくなるきっかけは・・・

この続きを読む
[PR]
by pieces_Yoshino | 2007-04-21 17:47 | お気に入りの本 | Comments(0)

湘南・寒川町で旬の地場野菜を使った精進弁当「黒猫」を営んでいます。お届けしている精進弁当情報 や、店主の日々あれこれを載せています。「想い、言葉、行為」をたいせつに。人が生きる本当の道は、真理を知る事。お志事を通して社会や人類のお役に立たせて頂きたいと切に願っています。大好物は、笑顔!


by 黒猫:Yoshino_FUJISAWA
プロフィールを見る
画像一覧