「究極の一杯」のために

c0038170_21235860.jpgベイエリアでは、ここ何年かのスローフードムーブメントの影響を受けてか、ハンドメイドの食物や、手順を踏んだ準備が必要な、そんなfoodに関心が高まっているようです。



c0038170_21245153.jpgそしてコーヒーもその例外にあらず。注文ごとに一杯ずつコーヒーを手でドリップしていくやり方がとても流行っているのです。

ロンドンのMonmouth Coffee では、一杯ずつのハンドドリップを1970年代から続いているけれど(※紅茶が美味しいイギリスで、うまいコーヒーにありつけるというのが、ちょっとすごいと思う)、ベイエリアではここ最近2〜3年でハンドドリップの人気がずいぶんと確立されてきたみたい。サンフランのPhilz Coffeeを経営するPhilは、「もともとローストされているのに、大きなコーヒーマシンにかけることで結局またローストすることになる。それじゃ豆を殺してるようなもんだよ」だそう。たしかに。

BlueBottleCoffeeやPhilz、Cole Coffeeといった専門店ばかりでなく、レストランでもこのハンドドリップコーヒーにこだわる所が増えているそうで、BlueBottleCoffeeのオーナーJames Freemanがいうには、「魔法瓶に入りっぱなしのコーヒーなんか目じゃないんだよ。コーヒーは生きてるんだ。」

高品質で新鮮な豆を用意することはもちろん、店によっては12種類近くの独自のブレンド豆を用意して、お客がそれを自由に選ぶ。豆は注文を受けてから挽いてドリップ。時に客の注文に応じて、カルダモンやミントの葉を飲み物に添えたり、生クリームや砂糖を混ぜたりとその人好みにカスタマイズするのも魅力なのだ。

ぱっと買ってぱっと出て行くような、そんなコーヒーショップではなく、まるでワインバーのように、自分の気に入りを見つけてゆっくり楽しむタイプの店作りは、万人向きとはいえないけれど、だからこそ、Freemanが言う「生きた味」に魅せられた客たちだけが、土曜のファーマーズマーケットで出店するBBCでの煎れたてコーヒーを、雨の中を長い列を作ってでもありつきたいというワケ。何しろ、カップ一杯のコーヒーを手に入れるのに、時に30分も待つことになるのだから、よほど気に入らないとそこまでは出来ないもの。

とはいえ、コーヒー大好き人間たちには待つことも楽しみの一つ。一杯のコーヒー(特にそれが、ひとつずつ丁寧にいれられた、香り高く美味しいものであればなおさら)に自分の人生の時間とお金をほんの少し費やしたとしても、それが何十倍もの安らぎとイマジネーションとインスピレーションをもたらしてくれるのならば、私だって、20分くらいなら、待てそうです(←意外と気短か屋)。
[PR]
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by pieces_Yoshino | 2006-09-13 08:19 | Shonan & East daily | Comments(0)

湘南・寒川町で旬の地場野菜を使った精進弁当「黒猫」を営んでいます。お届けしている精進弁当情報 や、店主の日々あれこれを載せています。「想い、言葉、行為」をたいせつに。人が生きる本当の道は、真理を知る事。お志事を通して社会や人類のお役に立たせて頂きたいと切に願っています。大好物は、笑顔!


by 黒猫:Yoshino_FUJISAWA
プロフィールを見る
画像一覧