フィルモア通りで

私にしか見えないものが在ってね。

それは眩しすぎるくらい鮮烈でさ。

形と、匂いと、手触りと、

空気まで、まるでゼリーみたいに、

飲み込めてしまうテクスチュアを持っていて、

そのときに感じた、あなたとわたしの間柄の空気の層は、七色だったよ。

豊かなグラデーション。

透明なのに、色づいてた。

なんでもない近所のコーヒーショップで、

ボードゲームをする女の子二人が進める駒をゆっくり見て楽しんだ。

表通りは、暑さに飛びそうなほどの白色で揺らめいていて、

ひいやりとエアーコンディショナーの効いた店内は、

静かな心地よさ。

次の一啜りで、

このコーヒーが飲み干されてしまうなんてイヤ。

齧りかけのクロワッサンが皿に残されていて、

”まだもうすこしここに居たい”。

出入りするドアが開け閉めされるたびに、

こちらの世界と外の世界がスイッチされて、

溶けてしまう。

それは私の現実ではなくて、いつだって、わたしとあなただった。

目に映るこの光景を、

こんな世界を、

こんな匂いと音と、手触りと、心の中を駆け抜ける感情のストームと、

きっとあなたなら解ると思ってた。

思っていたんだよ。
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by pieces_Yoshino | 2015-05-04 14:50 | words | Comments(0)

湘南・寒川町で旬の地場野菜を使った精進弁当「黒猫」を営んでいます。お届けしている精進弁当情報 や、店主の日々あれこれを載せています。「想い、言葉、行為」をたいせつに。人が生きる本当の道は、真理を知る事。お志事を通して社会や人類のお役に立たせて頂きたいと切に願っています。大好物は、笑顔!


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