見えないものを

見えないものをどうしても伝えたいのに、伝わらない。

見えないものだから伝えたいけれど、目の前で閉ざされる。

業はすぐにやって来て、あっと言う間に。

待っていたよ、とにやりと笑い
堕ちるのを手ぐすね引いている。


仕事を失った友人がいる。
自分の存在は不要である、と他人から判断されたことがとても辛いと話してくれた。

自分の価値は自分自身が認めさえすればそれでいい、
と思っているけれど、
自分の存在が誰かに必要とされて、
だからこうして生きていて大丈夫なんだと振り返ることもある。

私はあなたが必要なんだ、と言って貰えるだけで、
生きる勇気が湧くことがある。
もしもそんな機会を失ってしまったとしたら、
どうやって自分が”ここ”に生きてることを確認できるのだろう?

目覚めて見える”ここ”が実世界ということになっているけれど
夢が現実で現実が実は幻であることだって。

じゃあ、いま目覚めているというこの世界は本当はどちらなの?

苦しみの世界が現実ならば、
死して解き放たれ無上の世界へ行きたいと願い、
あの世へ行く人は大勢いる。

けれど、夢も苦しければ、

苦しくない世界なんてあるのだろうか。

前は何事もあるがままを受け止め、
穏やかな日々であったけれど
理由のない大きな不安と共に鬱々と暮らしていた。

そして今は前と同じに何事もあるがままを受け入れるべきなのかと、
穏やかではないけれど、
その日その日を暗闇から潜り抜けてはまた入る日々を乗り越えようと、
眠りにつく。
なのに大きな不安はカタチをかえて、
心の隙間にそっと忍び込み、齧りつく。

まっさらなテーブルクロスにこぼしてしまったコーヒーのようだね。
あっという間に染み渡り色を変える魂。
人の心はあっけないほどに壊れやすい。

私にはそれが必要なんだ、生きることを続けるために。
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by pieces_Yoshino | 2009-10-18 21:27 | 言葉 | Comments(0)

湘南・寒川町で旬の地場野菜を使った精進弁当「黒猫」を営んでいます。お届けしている精進弁当情報 や、店主の日々あれこれを載せています。「想い、言葉、行為」をたいせつに。人が生きる本当の道は、真理を知る事。お志事を通して社会や人類のお役に立たせて頂きたいと切に願っています。大好物は、笑顔!


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